まずは以下のLINEをご覧ください。
いかがでしょうか?このご家庭は、入塾後、お母様が変わる努力をした結果、子どもが自分から勉強するようになりました(連日日記形式で報告してもらいました)。
子どもが変化するまでに1か月もかかっていません。どのように変わっていったのかを、様々なお悩み例を紹介しながら、ご説明します。
今は勉強にやる気がないが、いつかやる気になるのでは?
勉強のやる気がないからと、そのまま放っておいて、「いつかやる気になるだろう」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
残念ながらなりません。
私は1000人以上のお子様の勉強を見てきましたが、やる気のない状態に危機感を感じ、自分から勉強するようになった子どもを1人も知りません(一時的にやったとしても、長続きしないことも含む)。
自分からやる気にさせるには、親以外の外部からの働きかけによって「さすがにこのままではまずい」と、本人の自覚が芽生えることが必要です。 やる気のない状態を怒るのはNGです。怒るともっとやる気をなくします。
この「塾をお探しの方へ」内の記事に書いてある内容を実践していただき、なかなか変化がないようであれば、塾に相談に行くことをお子様に提案してみてください。
親が言わないと勉強をしないんです
保「子どもが勉強のやる気がないので、どうしても『勉強しなさい』と言ってしまいます。言うのを我慢しようとはしているのですが…そんな状態で入塾しても大丈夫なのでしょうか?」
柏「入塾のことは置いておいて、言うのをどのくらいの期間我慢しましたか?」
保「平日5日間です」
柏「冷静にお考えいただきたいのですが、今までに勉強勉強!と数年間言い続けてしまったのに、さすがに5日では変わりませんよね。」
保「よく考えたら、それはそうですよね、笑」
柏「毎日『早くご飯を作りなさい!』『なんでできないの!』と言われ続けたら、お母さんはやる気を出して、食事の準備ができますか?」
保「・・・いえ、作りたくなくなります笑」
柏「勉強も同じなんですよ。私は教育の仕事を20年以上していますが、子どもに『勉強しなさい』と言い続けても、残念ながら自分から勉強するようにはならないんです。」
保「言うのを我慢すると、勉強するようになるのですか?」
柏「さすがに、そんな上手い話はありません。だから違うアプローチが必要になるんです。」
保「・・・でも言わないとしないんです。」
柏「そうですね。そうさせてしまったのですから、このままでは子どもの将来が心配だと思って問い合わせをいただいたんですよね。では、まずは怒ることを一切やめて、どんな小さなことでもほめていただくことはできますか?」
保「・・・でもほめると調子にのるんです。」
柏「お聞きしたいのですが、なぜ調子にのったらいけないのですか?お母さんは「今日のご飯美味しいね」「料理上手だね!」とほめられたら気分よくなりませんか」
保「なります。頑張ってもっとおいしい料理を作ろうと思えます。」
柏「ですよね!例えば調子にのってゲームやスマホの制限を破ったということであれば、それはしつけやルールの話です。勉強の頑張りとは関係ありませんから、勉強面は大いにほめて認めていきましょう!」
保「ほめるの苦手なんです・・・」
柏「自分がほめられたら嬉しくなり、やる気になることは実感されているのですから、そこはできるように努力しましょう!ほめポイントを探すことが日常になれば、ほめることが自然にできるようになりますよ」
保「分かりました。入塾すると家でも自分から勉強するようになりますか?」
柏「やる気があって入塾した子の場合、その日から家でも自分から勉強するようになる子もいます。ですが、今の状態でしたら、すぐにはなりません。繰り返しで申し訳ないのですが、子どもに変わることを求めるなら、まずは保護者様が変わらなければいけません。」
「勉強しなさい」と言うほどしなくなる
「勉強しなさい!」という言葉は、言えば言うほど子どもが勉強しなくなるという魔の言葉です。
なぜかというと、人は生まれつき「自分の行動や選択は自分で決めたい」という思いがあります。そのため、自分にとってプラスになる助言でも、他人から意見されると異なる選択をしてしまう性質があるのです(これを心理学用語で「心理的リアクタンス」と言います)。
あなたにも心当たりがあると思います。
例えば、今日はノーメイクで過ごそうとしていた日に「休みの日でもメイクしたほうがいいよ」や、今日は頑張った自分にご褒美をあげようと思っていた日に「甘いもの食べると太るよ!」など。
こんなことを言われると、「そうしたほうがいいことは分かってるよ!うるさい!」となりませんか?正論では人は動かないんです。特に大人は子どもに対して、上から目線になりがちなので、気を付けないといけません。
「今勉強しようとしていたのに、やる気をなくした」という言葉を子どもから聞いたことがある方もいると思いますが、本当にやる気をなくさせてしまうのです。
そういった方がやってしまう、子どものやる気をさらになくす接し方が3つありますので、ご紹介します。
やる気をさらになくす親の3つの勉強面の接し方
1.勉強しなさいが口ぐせになっている
→その対応を続けると、言わないと勉強しない子に育ちます
2.子どもが望んでいないのに教材を買い与える
→適当にやってしまうか、結局やらなくなります。
3.親が勉強を教えケンカになってしまう
→親子ではどうしても感情的になります
※ケンカを誘発するNG語例
「早くやりなさい」「ちゃんと問題読んでる?」「何でできないの?」「この前も間違えたじゃない」「これはこう解くんだよ!」「ちゃんと聞いてる?」「やる気あるの?」「やる気がないなら塾をやめなさい」「あなたにいくらかかっていると思っているの?」「そんなんじゃどこも受からないよ」
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解決するために必要なのは以下の2点です。
1.やる気をなくす接し方をしてしまったことを認める
2.これ以上やる気をなくさないように、勉強の手出し口出しをしないと決める
近年「毒親」「親ガチャ」などという言葉も出てきましたが、子どもに対する愛情や心配からくる行為を、毒やガチャなどと思われたら嫌ですよね?
親が変わると、子どもは本当に変わる
「ずっと怒ってきてしまって、本当にごめんね、お母さん心から反省した。もう言わないから。今まで辛かったよね。本当にごめんね。」と今までの接し方を素直に子どもに謝罪したお母さんがいます。
謝罪後、その子はすぐに変わり、勉強に前向きに取り組むようになりました。
その話を聞いて、感動したのを覚えています。子どもと大人に優劣はなく、経験の差だけなので、子どもを1人の人間として接するというのは素晴らしいですよね。
私の親も兄に謝りました。私の兄が家庭内暴力を振るうようになってしまったのは、親の接し方にも問題があると自覚していたからです。どうしようもない状態になってから、親は変わりました。変わったというより諦めたという表現が適切だと思いますが。
親が変わった(諦めた)後、家庭は平和になりましたが、今でも兄は社会的な自立をできていません。親が変わるタイミングが遅すぎたのです。
教育失敗でしょうか?
こういう質問をされる方も沢山います。失敗とは自覚があるのに認めず、改善しようとしないことを言います。
塾のスタート時は誰でもやる気がありますから、入塾すると変化が表れやすいです。ですが、せっかく子どもが変化しても、保護者様が変わらなかったら、お子様はやる気のない元の状態に戻る可能性があります。
認めて変化していただくことは、勇気が必要なことです。ですが、お子様だけでなくご自身、そしてご家族の幸せのために変わっていただきたいです。
子どもの変化にはステップがあります。仮にやる気が全くない子がいたとして、その子が本当に変わるのに、数か月から1年近くかかります。
そういう子は、
・塾でも勉強を嫌がりますし、
・塾でも苦手な勉強は遠ざけますし、
・塾でもテストを隠したり、結果を見せないからです。
ですから、今の段階で成績アップを求めてはいけません。ご家庭でのお子様への接し方を変え、変えた接し方をお子様の行動が変わるまで根気強く続けていただかないと、成績アップの段階は永遠に来ません。
余計なことをしない・言わないで、見本を見せる
保護者様の意識で大事なことは、やる気を上げようとするのではなく、 やる気をこれ以上下げないことです(そのための具体的な接し方は他の記事をご覧ください)。
「親が変わる!」と決めてから、入塾していただくと、塾の効果も最大になると思います。
親が変わると言っても、特別難しいことはありません。「塾をお探しの方へ」の記事で当てはまっている内容を一つ一つ改善し、塾から出される1枚のプリントに書かれている資料を実践していただくだけです。
「学習面は塾を信頼して全てお任せします。私は家庭での生活サポートに徹します。」と言っていただける方は、すぐに結果が出る傾向にあります。
この記事全体でお伝えしたいこととしては、「〇〇することよりも、〇〇しないことが大事」ということです。子どものやる気を下げるようなことを言ったり、したりしなければ、子どもは自分で考えて行動をするようになります。
さらに言うと、子どもにしてほしい行動の見本を親が見せることです。つまり毎日勉強してほしいなら、親がまず毎日家で勉強することです。
↓以下の画像は、冒頭に紹介したご家庭ですが、親の思考や行動が変わると、勉強だけではなく、子どもの生活面での前向きな変化も出てきます。
生活面でも自立してきていることが素晴らしいですよね。
ちなみに、このお母さまがどのような努力をされたのかというと、
・入塾時にお渡しした比較表をスマホの壁紙に
・よくある質問をコピーし、冊子にしてカバンに入れ携帯し、定期的に見る
ということをやり、徹底的に変わる努力をされました。私自身、ここまでやってくださる方は初めてでしたので、感動しました。
子どもにとって、365日一緒にいる親の影響は一番大きいものです。ずっとあなたの影響を受け続けますから、変わるなら1日も早い方がいいです。
「私(お母様)だけでは限界」「父親にSOSを出しているのに、手伝ってくれない。」「正直家庭だけでは改善が難しい」「変わる気はあるので、変わるための後押しをしてほしい」というご要望が今までに数多くあります。
他人に助けを求めるのは、恥ずかしいことではありません。今の時代の子育ては大変すぎます。
手出し口出しをやめられなかった結果、子どもが最悪な状態になってから塾に駆け込んでくるご家庭も少なくない中、正直で素晴らしいです。当塾はそういったご家庭ほど力を発揮しますので、遠慮なくお問い合わせください。