あなたは子どもに「勉強をするのは何のため?」と聞かれたときに、自信をもって伝えられる答えはありますか?
・成績を上げるため?
・将来困らないため?
・いい大学、高校に入るため?
・将来の可能性を広げるため?
など、様々考えられ、答えは1つではありません。
ここではせっかくなので、学校の勉強だけの話ではなく、「一生やっていく勉強」の答えを考えたいと思います。
参考までに、私が考える理想かつシンプルな答えを、最初にご紹介します。
勉強するのは「(自分が成長するのが)楽しい」からです。
「楽しい」だけでは理解し難い人もいると思いますので、以下様々な話を絡めながらご説明していきます。この記事では、あちこち話が飛びますが、最後に全てまとめます。長いですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
勉強をして成長するのは楽しいこと?
突然ですが、
「あなたは何のために生きていますか?」
この先で私の答えをお伝えしますので、あなたも少し考えてみてください。
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私は「幸せになるため」に生きています。
当たり前だろと言われそうですが、世の中で言われる3つの幸せである「結婚・子ども・持ち家」を手にすることは、私は望んでいません。
私には結婚願望も、持ち家願望もないのです(一軒家に住んでいますが、持ち家ではなく賃貸です ※2Fが学習塾)。子ども願望は、お仕事が子ども相手なので、充分満たされています(自分の子どもが欲しいという願望もありません、男だから?笑)。
私の中で、幸せを定義すると、
・精神的にも、時間的にも、経済的にも自由であること
・毎日ワクワクしながら楽しく過ごし、関わる人が笑顔でいること
シンプルに言うと、「自由と笑顔」です。
それらを達成するためには、自分の心が豊かであることが必要です。心を豊かにするためには、勉強が必要です。
勉強といっても、学校で習うような国語・算数・理科・社会・英語ではありません(それらは仕事のために勉強していますが)。教育、健康、政治、経済、経営、成功、運動、哲学、人間関係、心理、脳など様々なことに興味があるので、興味のあることは片っ端から勉強をしています。
特に時間は気にしていませんが、平均すると毎日3時間以上は勉強していると思います。勉強して、自分が成長することは楽しいです。勉強した知識を人生で活かすと、様々なことが理解でき、困ることも減るので、より幸せに生きられます。
勉強して成長するのが楽しく、より幸せに生きられるから、私は毎日自分から勉強をしています。
学歴やお金があれば幸せなのでは?
このグラフを簡単に解説すると、「学歴やお金を手にするよりも、自己決定」をしてきた人は、幸せを感じているということです。つまり、自分の人生を生きている人は、幸福感が高くなるのです。
日本人は、自分で考えて物事を決めているように見えて、「みんながやっているから(いないから)」という空気読みや同調圧力で、物事を決める国民性なのは、あなたも気づいているはずです。「世界一世間体を気にする国」だと言い切る研究者もいます。
確かにみんなと同じなのは安心しますよね。でも冷静に考えてみてほしいです。人の目を気にして物事を決めることで、今家族が幸せになっていますか?
私は受験に成功していませんし、一流企業に勤めているわけでもありません。過去の価値観なら、評価されていない人間です。
しかし私は今幸せです。なぜなら、結婚をしないことも、独立することも、自由・笑顔で過ごす生き方も、自分で選択したからです。親は「勉強しなさい」と言わない子育てをしてくれました。だから自分で考え、選択する力がついたと思っています。
おかげさまで自分で将来の歩むべき道を決め、夢を叶えることが出来ました。自己実現できたのは、本当に幸せなことです。 独立後は経営者の友人が多くなりましたが、みな自己実現をした人ばかりなので、大変な部分もありますが、幸せそうです。
余談ですが、独立することに心配をしていた父親が、今では私のことを「知人に自慢している」と母から聞いたときは、感動しました。その気持ちを裏切らないために、親に誇れる生き方をすることが親孝行だと思っています。
親が子どもに願う「理想」の人生は〇人に1人
この図を見る限り、大人が理想とする「高校→大学→安定した会社」という人生を歩む人は、実は1000人中、163人しかいません。しかも、この163人は「4年生大学を卒業して就職して3年以上離職しない人」です。
163人の大学も様々なはずです。高学歴と呼ばれる大学を卒業した人に絞ると(高学歴をMARCH以上とすると約10%)、163人の10%は16.3人。切りのいい数字で15人です。
つまり「いい高校→いい大学→いい会社」となると、1000人に15人。分かりやすい数字にすると、67人に1人(1000÷15)。つまり、そのルートを歩めるのは、学年順位3位以内(1学年の生徒数200人を想定)と考えれば分かりやすいと思います。
つまり、学年順位3位より下の子に、理想のルートを求めることは、現実的ではないということです。(ちなみに地域トップ大学の筑波大学に入学できる確率も、学年順位3位以内と考えてください。※合格者数と生徒数を調べれば、上と同じような計算で出すことができます。細かい計算は割愛します。)
では、「世の中の90%以上の人は不幸せか」と言われたら、そんなことはありませんよね。この10%に入らなくても幸せになれます。価値観は多様化し、努力をすれば「好きなことで生きていく」という生き方もできる時代になりました。
「好きなことで生きていく」という言葉に抵抗がある人もいるかもしれませんが、事実です。調べれば、そういう人はいくらでも出てきます。私自身好きなことで生きられています。
我々が生きてきた時代と、社会は大きく変わりました。学校生活で理想とされる価値観と、世の中で求められていることがかけ離れていることは、人生経験でお気づきになっているはずです。
我々が生きてきた価値観で子どもの将来を考えてしまうと、子どもを不幸にさせてしまうかもしれません。
社会的な成功=幸せ?
この図は有名なマズローの欲求5段階説ですが、「何を目的に子どもを教育すべきなのか、あなた自身も何を目的として生きていったほうが幸せになるのか」が明確になってきませんか?
お金で満たせる物欲はせいぜい2段階目までで、それより上は人と繋がって認められたり、社会で活躍する事で到達できると考えられています。
学歴がなくても、4段階目までは到達できます(学歴を否定しているわけではありません)。
しかし、意識しないと上の段階に行けない日本の教育システムに加え、幸福度を自ら低くしている日本人の特性(同調圧力、周りと比較する、出る杭は打つ、マウントをとるなど)では、4段階目より上に行くのは難しいです(だからSNSでみな承認欲求を満たそうとするのでしょうね)。
ひと昔前の、「高学歴⇒一流企業⇒成功」という幸せのレールは非現実的になり、価値観が多様化した今「社会的な成功=幸せ」という価値観が、子ども世代に響かない時代だということは、皆さんすでにお気づきだと思います。
ここで、あえて極端な例を出します。
・私は数年間の努力の末、偏差値上位校に合格したのに、数か月で不登校になり退学した人を知っています。
・私は遊びも恋愛も我慢し、一流起業に就職したのに、ブラック企業で心を病み、自殺した人を知っています。
・私はフリーターでも、自分の趣味を毎日楽しみ、自由に生きている人を知っています。
・私は志望校に不合格だったのに、起業して大金持ちになり、パートナーとゆっくり人生を過ごしている人を知っています。
あなたは子どもにどう生きていってほしいですか?
成績アップし、受験に合格したら幸せなのか?
あなたは「今」幸せを感じていますか?毎日楽しいですか?もし答えがYESでないなら、残念ながら
・お子様の成績が上がっても、幸せになれないかもしれません
・お子様が受験に合格しても、幸せになれないかもしれません
人間の欲は限りがないので、400点が目標だったご家庭が目標を達成すると、今度は400点を取れても不満を持つようになります。
常に上を目指していると言えば聞こえはいいですが、それは裏を返すと「今」に満足できなくなっているということです。人間とはこのように矛盾した生き物であり、欲も限りがありません。
・分け合えば余るのに、奪い合ってなくなる
・今あるもので満足せず、足りないものを満たそうとする
・できているところに気づかず、できていないところに注目する
世界と比較してみても、これだけ自由で、安全で、人が優しく、豊かな国は、なかなかありません(政治や教育システムは残念ですが…)。家族がいて衣食住が満たされている。それだけで我々は本来幸せなはずです。
大事なのは「今」の幸せに気づくことです。幸せに気づくためには、過去の執着を手放し、「今」を楽しく生きることです。未来はあくまでも、今の積み重ねの結果です。
「今」幸せなら、成績も受験も結果が出やすいのは言うまでもありません。
あなたが望んでいた子育ては、あなたの望み通りになっていますか?
この表は、1に近づくほど幸福を感じられ、22に近づくほど不幸になると言われている表です。あなたは子どもを教育する中で、1に近づいていますか?
・勉強しないことに怒る
・怒る自分に罪悪感を感じる
・この先どうなってしまうか心配になる
他のページでも書きましたが、幸せになるために勉強するはずが、勉強のせいで親子関係を悪化させてしまっていたら、人は何のために勉強をしているのでしょうか。
成績アップや、受験合格や、就職やお金をゴールとしてしまうと、目標を達成しても不幸になる可能性があります。 それらは全て、幸せを得るための「手段」だからです。
・年収300万円で、固定費の少ない田舎暮らし、低学歴のヤンキー家族
・年収1000万円以上で、仕事やローンで精神的にも経済的にも余裕のない高ステイタス家族
前者の方が幸福度は高いそうです。冷静に考えれば、前者は生活を楽しんでいる、後者は生活の維持に精一杯ということが分かるはずです(決して否定しているわけではありません)。
後者は中学受験に挑戦しても上手くいかないことが多いです(中学受験は家庭環境が大きく影響するため)。
こんな時代にやってはいけない教育とは?
やってはいけない教育は「自立心」をなくしてしまう教育です。自立心の育っていない子どもは、将来仕事に就けなくなる可能性があるからです。
今、様々な仕事が ITやロボットにどんどん奪われています。言われたことをミスなくこなすのは、ITやロボットの方が人間の何倍も優れていますから、仕事はもっと奪われていきます(もちろんその分新しい仕事も生まれます)。
国民の幸せよりも利権優先、過去最高の税収(2024年度)なのに増税ばかり考えるような「今だけ、金だけ、自分だけ」政治では、日本のお先は真っ暗です。
政治や教育システムを壊す救世主が現れたり、ベーシックインカム(政府が全国民に対して 、決められた額を定期的に預金口座に支給するという政策 ※実際に世界では社会実験が行われています)でも始まらない限り、日本はどんどん沈んでいくでしょう。
そして外国人労働者が日本で多くの仕事に就いています。労働生産性の低い日本人よりも、勤勉でコストがかからない外国人のほうが、雇う側にとっては都合がいいからです。
先進国で35年給料が上がっていないのは日本だけです。日本の平均年収は400万円代ですが、今の子どもたちには、我々と同じだけの給料を稼ぐのは困難な時代になるでしょう。冗談抜きで、日本人が世界に出稼ぎに行く時代もくるかもしれません。
そんな時代に活躍できる子は、「言われなくても自分で考えて行動ができる自立心が育っている子」だと言われています。そして子育ての最終的な目的は、「子どもが自立して、1人でも幸せに生きていけるようにする」ことだと言われます。
つまり仕事で求められる人材と、子育ての目的が一致した時代になったということです。ひと昔前は一致しなくても、仕事はありました。
この国は国民を幸福にする気はない?
ちょっと話は脱線しますが、コロナワクチンは戦後最大の薬害となっています。もう2025年ですから、SNSや知人からのお話等で皆さんも、さすがに目・耳にしたと思います。
製薬会社はテレビ局のスポンサーです。当然スポンサーに都合の悪い情報をメディアが流すわけがないですから、不都合な事実は隠されます。分かりやすい構図ですよね。
・なぜ外資の製薬企業に湯水のようにお金が流れるのか
・なぜ国内に次々と外資のワクチン工場が建設されるのか
・なぜ接種開始後、救急車が毎日のように出動しているのか
・なぜ主要メディアはワクチン被害を正しく報道しないのか
・なぜ小さい子も含め日本だけがワクチンを打たされ続けているのか
・なぜ国は安全性が確認されていないワクチンを安全と言い続けるのか
これらは全て「陰謀論」ではありません。「表に出ている事実」です。
日本は敗戦国ですから外資の言いなりです。そして世の中資本主義ですから、 国民の健康や命より、偉い人たちのお金儲けが優先されます。政治と癒着している製薬会社や医療関係者は、コロナ補助金などでぼろ儲けです(調べていただければ、コロナは利権まみれだということが分かります)。
今後どれだけ死者が出ても、どれだけ健康被害が出ても、「心配はない」と国は接種を勧めます。今まで国の言葉を信じた結果が戦後最大の薬害です。
どう判断するかは、その人の自由ですが、私はこの国は国民を幸福にする気がないと確信しており、自分で調べる力がないと、幸せに生きていけなくなったと思っています。
なぜ教育が必要なのか?
あなたは自分の親から価値観を押し付けられるのは嫌でしたよね。あなたは今、子どもに価値観を押し付けてはいませんか?
急速に時代は変化していますから、子どものために大人の価値観を変える必要があります。「昔は違った」と言っても何の意味もありません。
思い込みや価値観を変えるために必要となるのは知識です。知識を得るために必要なのは勉強です。今の時代は大人が子ども以上に勉強する必要があると私は考えています。勉強する姿を子どもに見せるためでもありますし、時代に合わせた教育をするためでもあります。
教育は子どもが「将来困らないようにするため」もあります。
しかし、コロナで経験したように、人生は何が起こるか分かりません。人生で困らない人間などいませんので、「困らないために勉強する」というのは、少し足りないと感じませんか?
国には期待できません
私の話で大変恐縮なのですが、私が独立したのは27歳です。それまでは独立という選択肢は、私にはありませんでしたが、修業期間を経て、決意が固まりました。360日労働を2年続けた結果、自力で食べていけるようになりました。
私は優秀ではないので、2年かかりましたが、独立して食べていくまでに半年かからなかった優秀な人も数多く知っています。人間は、本気になったときに本気で取り組めば、選択肢を自分で生み出し、最短で結果を出せるのです。
子どもが社会に出た時、必ず壁に当たります。そのとき親は助けてあげられないかもしれません。毎回その壁から逃げ続けていたら、親として困りますよね。
今の時代遅れの受験制度や学校のシステムでは、なかなかそのメンタルは育ちません。家庭教育が大事です。
困難に立ち向かい、道を切り開ける人間は、自立心が育っている人間です。「壁に当たったときに、たくましく乗り越えて、生きていける自立心」を育てるために教育が必要なんだと私は思います。
その自立心があれば、壁を乗り越えることができますし、自分で選択肢を増やすこともできます。その選択肢から、自分で最善の道を、自信を持って選ぶはずです。
勉強するのは何のため?
私が教育の勉強をしてきた中で、「楽しい」という動機が最強という結論です。受験や成績を目的として、勉強をさせた場合、その目的を達成したら勉強のやる気は一気になくなります。
ゲームを何時間でもできる人がいるように、人は楽しければ続きます。楽しいものに、「やる気がない」という言葉など出てきません。
基本的に勉強でしか切り開いていけない日本のおかしな教育システムの中で、子ども時代に勉強嫌いにさせていては、未来は暗いですよね。
私自身、これからも楽しく勉強を続けていくつもりです。そしてさらに自己実現し、その結果幸せになっている姿を子どもに見せ続けます。それが子どもにとって一番の教育だと信じているからです。
あなたも私と一緒に楽しく勉強しませんか?
勉強を楽しんでいるあなたの言葉は、きっとポジティブなメッセージとして子どもの心に響きます。もしどうしたらいいか分からないという方は、一緒に考えますので、ぜひお話を聞きに来てくださいね!